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地盤改良材(セメント系固化材・石灰系固化材)

セメント系固化材と石灰系固化材は、軟弱地盤を化学的に処理する多種多様な地盤改良工法や不良土の再利用等に利用されています。
また、泥土等の改良には、高分子系の改質剤等も併用して、瞬時に物性を改善する工法にも利用され、その用途範囲は広くなってきました。
スミセ建材は、これらのセメント系固化材、生石灰を含む石灰系固化材、高分子系改質剤および中性領域で固結可能な石膏系等の改良材も扱っています。
また、スミセ建材は、お客様の要望により土質試験や配合試験等を実施して材料選定や配合検討も行っていますのでお気軽にご相談ください。

土質試験写真

 

固化材の用途

■浅層、中層、深層混合処理
■発生土、泥状土の有効利用
■汚染土の封じ込め処置
■その他

地盤改良のイメージイラスト

改良土の初期における団粒化イメージ

団粒化イメージ図 土粒子は陰電荷を帯びており、固化材の陽イオンと引合って凝集し、ネットワーク化して凝集体を形成します。

 

浚渫土、泥状土の改質

高分子系改質剤

高分子系改質剤の改良のメカニズム
高分子系改質剤の改良のメカニズム
泥状土や浚渫土は、過剰の水分により土粒子間の水が自由に動き、扱いにくいので、高分子系改質剤で団粒化させて、扱いやすいように改良します。
高分子系等の改質剤は、土中の細粒分を凝集させて、土粒子間に架橋を形成して物理的性状を改善します。改質後の団粒化の状態の保持と力学的特性を改善する際には、セメント系あるいは石灰系の固化材を併用し、拘束水との水和を促進させます。

固化材と石灰の強さ発現イメージ

セメント系固化材と生石灰の強度発現性や物性の変化は、反応原理によって異なります。
セメント系は、土と混合された後、
①土との吸着・凝集作用により物性の改良が行われ、
②エトリンガイトの生成により土粒子間に架橋を形成し、
③水和反応により土粒子間の接着力を強め、
④ポゾラン反応によって長期的に安定します。

生石灰は、土と混合された後、消化・吸水作用によって土の含水比を低下させつつ、物性の改良が行われ、ポゾラン反応によって安定化します。
石灰系とセメント系は改良目的によって使い分けられます。セメント系と石灰系のそれぞれの特徴を生かした複合材料もあり、用途に応じて使い分けられています。

 

固化材と石灰の強さのグラフ